第二次スーパーロボット大戦Z 破壊篇の感想・レビュー
スパロボ第二次Z破壊篇のレビューです。再世篇との2部作でこちらが前編となっています(再世篇の感想・レビューはこちら)
概要
ご存知の方も多いと思いますが、スーパーロボット大戦と言うのはロボットアニメからいろんな作品が参戦し、パラレルワールドで繰り広げられる戦いを描いたSRPGです。
参戦作品によってもストーリーがかなり変わりますし、最近の作品は主人公が存在し、スパロボオリジナルの勢力も要るのが特徴です。
第二次Z破壊篇では第二次Zからの新規参戦がメインのストーリーに組み込まれ、分岐部分では基本的に以下の3ルートに分かれます。
- ダブルオーを中心とした宇宙ルート
- スーパー系を中心とした地上ルート
- コードギアスを中心としたエリア11ルート
多元宇宙という、いろんな世界が次元振動というものになってひっついた世界が舞台です。
シミュレーションRPGという事で改造やレベルアップ・パイロット養成の概念があり、自分のお気に入りの機体を強くできます。
前作(第一次Z、PS2)、次作(第二次Z再世篇、PSP)との繋がり
第二次と言う事で第一次もやった方がいいの?と言う方も多いと思うので繋がりについて。
前作Zの面々も参戦しますが、仲間になるのが中盤ぐらいからでかつこちらの世界に転移してくる設定なので、メインのストーリーとして作品が取り上げられる感じではありません。
前作Zに出ている作品のメインストーリーが絡むものをやりたい場合は前作からやるといいでしょう。逆に言えば前作をやっていなくても、今作破界篇から始めてもストーリーは十分楽しめます。
ただし破界篇は第二次Zの前編に当たる作品で、破界篇だけではメインの新規参戦作品のストーリーは完結しません。
正確には新規作品のほとんどが2部構成で、その1部を描いたという感じです。破界篇の終わり自体は良く出来ているので消化不良感はないですが、完結まで見たいと言う場合は再世篇までプレイすることをオススメします。
購入のきっかけ
私はスパロボ自体はかなりやっていて、スパロボFを兄がやっているのを見ていたのが最初でしょうか。
自分でプレイしたのはα以降で、持っていないハード・一部の携帯機を覗いてほぼ全ての作品をプレイしてるぐらいにはスパロボ好きです。
第二次Z破界篇も気にはなっていたのですが、新規参戦作品はどれも見たことがなかったのですぐには手を出しませんでした。
しかし携帯機スパロボにしては(こういう言い方は失礼かも知れませんが)値下がりが全然しなくて。評判も悪いものは全然聞かないし、2部作で再世篇も開発されていると言うのも聞いたので購入に至りました。
結果から言うと、スパロボ好きな人には間違いなくオススメ出来る出来です。詳しくは良かった点でふれますが、今までのノウハウを非常に上手く生かした作品になっています。
グレンラガンのギガドリルブレイク。やはり戦闘シーンもよく出来ています。
良かった点
かなり多いので箇条書きでご紹介します。
システムに関して
- セーブロードが早い。これは本当にびっくりするぐらい早いです。クイックセーブロードの手間がかからないのはプレイする上で非常に快適なので素晴らしいポイント。
- 改造・エースボーナス・養成など要素が上手く噛み合っている。ここは今までのノウハウを上手く生かしているところですね。バランスもかなりいいと思います。
- サブオーダーシステム:出撃していないパイロットがサブオーダーと言うので撃墜数を伸ばしたり資金調達したり出来ます。このシステムのおかげで、まだ改造に手が回らないけど使いたいユニットなどはサブオーダーで育てておいて実戦投入なども出来ます。
ストーリーに関して
- オリジナル、特に主人公がいいです。オリジナル部分はストーリーに必ず関わってきますし、主人公はやはり最初から最後までいるのでここがいいか悪いかは大事なところ。今回は今まで居なかったタイプの主人公ですが、設定も面白くとっつきやすくて非常にいい味出してます。
- クロスオーバーのさせ方も上手いですね。多元宇宙というなんでも有りの世界を使っているので何とでもなると言えばそれまでですが、前作に比べると更に良く出来ていると思います。私はこの作品をやってから新規参戦の作品を見たりしましたが、設定が上手くされているのでどれがどの作品かわからないぐらいには自然に出来ています。
その他の細かい点
- スキップ機能、会話ログなどが快適。周回プレイや携帯機ゆえのだらだらプレイも快適に出来ます。
- 出撃可能機体数や強制出撃機がインターミッションで分かるのもいいですね。パーツを付けたりが事前に出来るので初見時にかなり助かります。
悪かった点
本当によく出来ているのであまり粗がないゲームです。
ただやはり前後編の作品なので、これだけで完結しないと言うのは欠点かも知れません。破界篇だけでもかなりボリュームがあるので、再世篇と合わせるとかなり時間がかかりますし。
ストーリーに関しては参戦作品の好みにもよるので良い悪いは個人差が出るでしょう。クロスオーバーが上手く行っているので参戦した作品が不遇という事はあまりないとは思います。
オススメしたい人
スパロボ好きにはまず間違いなくオススメ出来ます。またスパロボ未経験者でも快適な作りになっており、難易度もSRポイントというのを取らなければそれほど高くないのでオススメです。
ただやはりスパロボは今までのノウハウから作られている作品なので、新規で始める人にはシステムが多すぎるかも知れません。もっと単純なのがしたいんだ!という人には向いてないかも知れませんね。
ワンポイント攻略
まずPPの使い方ですが、今作は連続行動(気力120以上で発動、敵を倒したらもう一度だけ行動可能)が非常に強力です。
また闘争心(初期気力+10)も必要PPの割に強力で、連続行動発動の手助けにもなります。
この2つの習得が前線でメインで戦うパイロットの優先項目でしょう。
気合などを使えるパイロットは連続行動優先、気力制限武器があり移動力のあるユニットは闘争心を優先すると序盤から楽になります。
また敵を70機以上撃墜する事で得られるエースボーナスは強力なものが多く、これも意識して撃墜数を稼ぐことで早めに得たいところです。
エースボーナス共通ボーナスとしての初期気力+5を上記の技能と合わせれば開幕から気力115で、敵を一機落とせば120に到達し、手を加えなくても連続行動が発動する状況が作れます。
それが出来るようになるユニットに優先して資金を投下することで効率的な改造も望めるでしょう。
また本作は修理での経験値稼ぎも非常に意味合いが大きく、うまくやればSRポイントを取りながらでも中盤からレベルカンストキャラを作れます。
レベルカンストキャラは精神での支援、乗り換えて前線で活躍、サブオーダーで資金調達など出来ることも多いです。
カンストまで行かなくても修理付きユニットに乗ってるパイロットは支援の精神コマンドが優秀なので鍛えて損はないでしょう。
サブパイロットの精神も優秀で母艦枠で出撃出来るプトレマイオス、再動を覚えてSP豊富なさやかさんなどは、後方で味方にマップ兵器を撃ってもらいながら修理に勤しむと徐々に精神コマンドの恩恵に預かれるようになるでしょう。
総評
スパロボの中でもかなり完成度の高い作品だと思います。前作Zのストーリーがちょっと途中の展開で微妙だと思っていた人も今回は大丈夫でしょう。
続きの再世篇も破界篇の良さを踏まえてあまり改変せずに作られているので、破界篇が面白かったという人は引き続き再世篇もオススメ出来ます。
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2012年4月29日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:PSP
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